FOURTEEN DAYS
「もっと早く止まってくれたっていいじゃんか!はあっ・・・ったく、足はやいから・・・はあっ」
雪紀も息があがっている。
・・・追いかけてきてくれたんだ・・・
「ごめんね・・・っでも・・・っ見たくなかったんだも・・んっ」
雪紀が来てくれた安心で、今まで思うように出せなかった涙が一気にあふれだした。
「ほら・・・そんな泣かないでよー・・ ここまで来たし、うち来る?うん、行こ!」
雪紀にもたれかかり、雪紀の家までなきながら歩いた。
「ねえゆき・・・樋口、本当に七菜が好きなのかなあ・・・?」
しばらくして落ち着いて、私と雪紀はまた話し始めた。
「あたしは柚子の勘違いだと思うんだけどねー・・・あんなの見ちゃったら、ね・・」
雪紀も辛そうだった。私のために悩んでくれてるって知って、うれしかった。
「七菜じゃなければ、もっと楽だったのにね。仲いいし、余計辛いよね」