FOURTEEN DAYS
「でもさ、柚子」
雪紀が少し間を置いて話し始めた。
「柚子は辛いかもしんないけどさ、あたしだったら・・・
相手が誰好きだろうとフリーならずっと好きでいつづけるかもなーって。
付き合ってたりしたら別だけどさ、
相手の気持ちなんてこっちのがんばり次第で変えられると思うし・・・
樋口が誰好きでも、柚子は樋口が好きなら、それでいーじゃん、ねー」
最後のほう、雪紀は照れ隠しのせいか少しおどけて言った。
「そー・・・だよねえ!!あたしはずっと樋口のこと好きだったもん!
なんかもう、いいや!」
なんか、今まで泣いてたのがうそみたいに、気持ちが軽くなった。
両思いになれないかもしれない。
けど、わたしは樋口が好き。
玉砕するまで、勝手に好きでいようって決めた。