FOURTEEN DAYS
「お前、最近俺のこと避けてね?」
!!
いきなり核心をつかれて、返す言葉が浮かばなかった。
「え・・・そう?」
「うん、そう。」
樋口がこっちを見てるのは分かった。
けど、私は樋口を見ることができなかった。
「なんでさ。俺、なんかしたっけ?」
「べ、別に・・・」
今にも消えそうな声で言った。
ホッチキスをとめるので精一杯だった。
「原因あるなら言って。なんか、理由もわかんねーのにこういうの、嫌」
声のトーンで樋口が沈んでるのがわかった。
「いいんだよ、気にしなくて」
私はできるかぎり笑顔を作って言った。
本当の理由なんて、本人に言えるわけがない。
「それが嫌だから聞いたんだけど」