FOURTEEN DAYS


「うちら友達なんだからねっ!悩んでるならいつでも聞くから♪」

雪紀は控えめに笑って七菜の肩をたたいた。

「そーだよっ!夏休みも、いっぱい遊ぼうね!」

私も七菜に笑顔で言った。

けれど、七菜はそれには答えず、すがるような目で私たちを見つめてこう言った。


「私達、離れてもずっと友達だよね・・?」


あまりに真剣な顔をするので、私も雪紀もなかなか返事ができなかった。

「あ、当たり前でしょ?何ゆってんのイマサラっ」

雪紀が慌てて取り繕った。

その気持ちに嘘はなかったけど。

「そっかあ・・・よかった」


七菜のその言葉の意味を、私たちは1週間後に知ることになる。


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