FOURTEEN DAYS


「ぇっと・・・色々あったけど、あたしに親切にしてくれた人・・・・

仲良くしてくれた人、みんな好きですっ・・・ありがとうございましたっ」


涙声でなんとかあいさつをする七菜。

教室のどこかから、すすり声が聞こえる。


・・・もちろん、うちら2人は号泣、だけど。



―放課後

樋口・海藤・雪紀・七菜・わたしのいつものメンバーで、七菜がこの学校に来た初日のように、学校をまわっていた。


「なんで言ってくんなかったのさあ・・・」

雪紀はふくれっつら。

でも無理しているのがよくわかる。


「いつ言い出していいのかわかんなくて・・・」


七菜は申し訳なさそうに微笑む。

「それにしても、カナダねーえ・・・」

「遠いよな」

男2人が遠くを見ながら言った。


・・・樋口、辛いだろなあ・・・


そんなことを考えながら、あのときの理科室の前にきた。


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