FOURTEEN DAYS
「ここで俺が、佐伯に嘘の怖い話したんだよな~」
海藤がいたずらっぽく笑う。
「ま、七菜は余裕で交わしてたけどね!」
雪紀が海藤をこづく。
「でも、この理科室の流星群のポスターの前で手えつないだ奴らはずっとダチでいれるとか」
海藤が言う。
「えー!?海藤のことだし、また嘘なんじゃないのー?」
雪紀がいかにも信じられないという風に海藤を横目でにらむ。
「ま、いんじゃね?嘘でもなんでも、やって減るモンじゃないし」
樋口が優しく笑う。
そうだよね。
七菜はカナダに行っちゃうんだもん。
そう簡単に会える距離じゃない・・・ってか、普通にもう会えない。
こんな嘘くさいジンクスにも、頼ってみたくなる。
「そだねえ・・・ やろっか!」