FOURTEEN DAYS


流星群を前に、左から、樋口・海藤・七菜・雪紀・柚子の順でならぶ。

「ね、なんかみんなで叫ぼうよっ!」

雪紀のアイディアで、みんなである言葉を叫ぶことになった。

「・・恥ずかしくない?(笑)」

七菜は苦笑い。

たしかに、すごく恥ずかしい台詞だけど、この雰囲気なら言える気がした。

「・・・さっ、いきますよー」

海藤が合図をする。

樋口から順に始まる、恥ずかしいせりふ。


「俺らの上にある空はー」

「世界中どこまでもっ♪」

「つながってる・・・からあっ・・・」

七菜はすでに涙腺崩壊寸前。

「辛いことがあったんなら」

「空見てくださいな♪」

最後の私の叫び声を合図に、七菜の涙腺が崩壊した。

それを見た七菜をのぞく私たち4人は、大きな声で叫んだ。


『なさなえきは1人じゃないぞーっ!!!』


顔を見合わせて笑う。

「七菜でそろえるって決めたじゃん!」

「佐伯って決めただろっ!」


みんなして笑い泣きした。


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