FOURTEEN DAYS
「んまー、それにしてもたった3ヶ月ちょいなのに色々あったねー」
ウチの学校自慢の中庭で日向ぼっこしながら思い出話。
「あの時はみんな、ありがとっ」
七菜が笑う。
さっき大泣きしたせいか、目は真っ赤だけど、心から笑ってるカンジがちゃんとした。
「あれがなきゃうちらこんなに仲良くなれてなかったかもだしね!」
「今だから言えるけど、あーゆう事起こしてくれた(?)あの2人に感謝っ!」
「ぷはっ かなり見下してんねうちら!」
こんな風に3人でふざけながら話せるのも今日で最後か、と思うと胸が苦しくなった。
「・・・寂しいね」
思わず出た言葉。
こんな空気で言っちゃいけないって思ったけど、ポロリとこぼれてしまった、言葉。
「えへへっ・・・ありがとお♪」
七菜がはにかみながら笑う。
気を使ってくれてるのが痛いくらい分かる。
今まで話を聞いていただけの樋口が、七菜のほうを向く。
「そいえば佐伯、いつ出発?」