FOURTEEN DAYS
雪紀に手をひかれて校庭にかけだす。
ダンスは、私も雪紀も好き。
ピンクと白のポンポンを持って、校庭の真ん中に集まる。
途中で、応援席に戻る途中で樋口と海藤とすれ違った。
「あっ、りゅーすけっ」
雪紀が満面の笑みで汗だくの海藤に駆け寄る。
「おっ、藍原じゃーん」
海藤はまさに団長!てなカンジの空気がただよっていて、暑かった。
隣で暑そうに体操服をパタパタしている樋口に声をかける。
「お疲れ様っ♪焼けたねー」
「ん。ありがとー・・・まじあちいーよ・・・」
樋口は暑さにやられているらしく、もうぐったりしている。
「お前もダンスがんばれよ!」
樋口が八重歯を出して笑う。
私は、この太陽みたいな樋口の笑顔が一番すき。
「うん!行ってくるねっ♪」