FOURTEEN DAYS
「柚子~♪樋口といいカンジだったじゃんッ」
2人から離れると、雪紀はすかさず私をつついてきた。
「やめてよ・・・ 別に、普通に話してただけだしっ」
恥ずかしさで、つい冷たい言い方をしてしまう。
「それより雪紀、海藤と付き合っちゃえば?海藤も雪紀に気あんの見てわかるよ?」
すると雪紀は、今までの元気とは打って変わって急にしおらしくなった。
「んな・・・ わかんないよっ。ただ、友達として仲良くしてくれてるだけだと思うし・・・」
「そんなんじゃダメーッ!ほらっ、体育祭で優勝したら付き合って!とか、言っちゃいなよ♪」
本当に、雪紀と海藤は両思いだと思う。
今度、海藤にさりげなく聞いてみようかな。