FOURTEEN DAYS


体育祭の練習が終わると、待ちに待った給食。


「っひゃー!今日は冷やしうどんだぞーお!」


雪紀のテンションも上がりっぱなし。

ひときわ声が大きいから、教室中に響く雪紀の声。


「バカ、うっせーぞ藍原」


今まで机につっぷしてぐったりしていた海藤がむっくり体を起こして雪紀をにらむ。



「だって、冷たいうどんだよ!?

栄養士さんは天気予報士?

こんな暑い日にこんな素敵なメニューにしてくれるとかすっごいよね!!」




雪紀は本当に嬉しそうに話すから、見てるとなんかこっちまで嬉しくなってくる。



どうやら、海藤も同じように思ったらしい。


話し終えた雪紀を見て一瞬だけ笑うと、海藤はまたすぐ寝てしまった。





「・・・えー?寝ちゃうの・・・?」



雪紀が残念そうな顔をしてつぶやいてるのが見えた。





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