FOURTEEN DAYS
雪紀の家は大きい。
雪紀の部屋もそれなりに広いのに、それと同じ大きさのお姉ちゃんの部屋が横にある。
たしか、奥にはそれよりもうちょっと広い部屋があるって言ってたから、相当大きいはず。
雪紀の部屋は全体的に白で統一されていて、所々にアクセントで赤い小物が置いてある。
何気なく部屋を見回していると、雪紀の机の上に、去年の林間学校のときの写真が置いてあった。
そこには、海藤と雪紀がすごい笑って写っていた。
「・・・可愛いことすんなあ・・・雪紀」
私はほほえましくて、小さく笑った。
写真を手にとり、よく見る。
海藤も、こんなに笑ってるとこあんまり見ない。
雪紀はもう完全に恋してるってカンジ(笑)
すごく幸せそう。
このときはまだ、雪紀が海藤のこと好きだって知らなかったんだよね。
雪紀、実はすごい一途だったんだあ・・・
「キャー!何見てんのーっ!!」