自己実現~【本当の自分】【新しい自分】【思い出】~実験小説 (馬鹿と天才は紙一重)
疎外感…
孤独な日々…
無為な青春…
刻々と過ぎる時間に逆らうように滞る私…
私の友情は遊歩の愛情よりも脆かった…
私は何度も髪を黒に戻そうとした。
だけど…
一度こうなってしまった以上、そんな事しても今更仲良くなんかしてくれない…
だけど…
一度こうなってしまった以上、私もこんな奴らと仲良くなんかしたくない。
それは私が本当に新しい友達を求めていた時と同じ気持ちだった…
そして私が掛葉と寄りを戻せない理由の一つ。
こんな事、何でもっと早く気が付けなかったんだろう。
掛葉の時だってそうだったじゃん。
友達なんてこんなもの。
皆が自分達の勝手な都合で離れたり近寄ったりするんだ。
皆が見様見真似で周りに合わせて友達を選んでる。
だったら友達って何?
別に友達になってって言われた訳でもないし、ただの私の思い上がり?
でも友達ってそんな窮屈なものなの?
違う!
友達が全然いなかった私なんかにはよくわからない事だけど、そんな私にも過去にたった一人、友達と呼べる人がいた。
その友達は友達で、本当の友達。
だけどそれ以外の最近まで一緒にいた私の友達は偽の友達で成り行きか何かに無理やり象られたようなもの。
それはあまりに脆くてたった一つスイッチを間違ればただの知り合いへと変化する。
そうなるのが嫌だったら私は初めからそれは友達ではなく知り合いだと認識した方が良さそうだ。
だからこれから出会っていく人達も私にはそう呼んだ方が相応しいかも知れない。