自己実現~【本当の自分】【新しい自分】【思い出】~実験小説 (馬鹿と天才は紙一重)
6.掛葉side 4P
憂悶への呼応
掛葉side
京華の家で初めてそれを聞かされたとき、私はあの頃に比べ、明らかにお姉ちゃんへの感情が無くなっている事に改めて気付かされた。
だから私は正直、京華の感情があまり理解出来なかった。
しかし悲嘆に暮れた様子を窺える程に京華の顔が見るに耐えない。
お姉ちゃんがここを出て行ってから今日で四日目らしい…。
そして今は夕方の5時半。
京華の口からは悲観的な事ばかり…
最近物騒なニュース多いし、京華がそんな心配をするのもわからなくもないけど、お姉ちゃんは自分から出て行ったんだし、勝手に人の姉を殺さないで欲しい。
お姉ちゃんはあなたが心配してる程馬鹿じゃない。
そしてあなたの事を嫌って出て行った訳でもない!
だけど何で?