いきば〜禁断の蕾〜(完結
失った物
黒い所から
段々白い世界へ
あれ?
頬に冷たい風が当たる
私、死んだんだよね
何だろう
死んでも感触あるんだな
そんな事を考えていた
突然、視界を遮る肌色の物
「あっ神宮さん?」
その声で蕾は直ぐに覚醒した。
起き上がり隣を見る
驚いている看護婦らしい人と目が合う
嘘…
何で
「生きてる?」
蕾は、唖然として呟く
「そうよ、先生呼んでこなきゃ」
喜んで病室を駆け出る看護婦さん
私、生きてるんだ…
蕾は、予想外にも良かったと思っていた。
あの時は、瞬発的に死にたいなんて思ったけど
今、考えると怖かった
もし、私の存在が無くなったら
覚えて居てくれる人が居る自信が無かったから…
初騎君にもきっと…
初騎くん…
初騎君は?
あの時、私を追いかけて
止めようとして
一緒に落ちた
しかも私の下敷きに
蕾は、ハッとして唇を両手で押さえた
どうしょう
初騎くん、私をかばって
まさか…
蕾の脳裏を最悪の事態が霞める
段々白い世界へ
あれ?
頬に冷たい風が当たる
私、死んだんだよね
何だろう
死んでも感触あるんだな
そんな事を考えていた
突然、視界を遮る肌色の物
「あっ神宮さん?」
その声で蕾は直ぐに覚醒した。
起き上がり隣を見る
驚いている看護婦らしい人と目が合う
嘘…
何で
「生きてる?」
蕾は、唖然として呟く
「そうよ、先生呼んでこなきゃ」
喜んで病室を駆け出る看護婦さん
私、生きてるんだ…
蕾は、予想外にも良かったと思っていた。
あの時は、瞬発的に死にたいなんて思ったけど
今、考えると怖かった
もし、私の存在が無くなったら
覚えて居てくれる人が居る自信が無かったから…
初騎君にもきっと…
初騎くん…
初騎君は?
あの時、私を追いかけて
止めようとして
一緒に落ちた
しかも私の下敷きに
蕾は、ハッとして唇を両手で押さえた
どうしょう
初騎くん、私をかばって
まさか…
蕾の脳裏を最悪の事態が霞める