いきば〜禁断の蕾〜(完結
「あっ私は、大した事無いです。
迷惑かけちゃて…」

うつ向く蕾


彼女は悪く無いのに


「私こそ、早く迎えに行けば良かったのです。
申し訳ありません」

桜井も、前を向いてはいるが
落ち込んでいる感じである

「でも…桜井さん3人相手に1人で、凄い」

蕾は、3人相手に怪我一つ無い桜井を不思議そうに見た
気を引くだけで逃げて来たとしても
擦り傷ぐらいてるだろう


しかも、桜井の息は上がっても居ないのだ

「あぁ私、実は剣道5段持ってるんですよ。
だからか、わすぐらい簡単な事なんです」

にこっと笑う桜井

「え!そうなの?すごい」

蕾は、ビックリして桜井を見た

優しくて全然強そうに見えない桜井
意外だった。

「あっ初騎様、寝てしまいましたね」

桜井は、チラッとバックミラーを見る

蕾も言われて隣に目をやる

初騎は自分に持たれ掛って眠っていた。

何と無く微笑でしまう

「蕾様が見つかって安心したみたいですね」

桜井も微笑する

「うん、心配掛けてごめんなさい」

うつ向く蕾

「いえ、でも何があったんですか?」

桜井は、蕾が路地裏に連れ込まれた理由を聞いた。
< 171 / 248 >

この作品をシェア

pagetop