いきば〜禁断の蕾〜(完結
こんな短時間で知らない景色

少し驚いている。

「こっちです」

桜井は、言うなり
まだ驚いている初騎の手を引き
小高い丘に登る

そこは、辺りを一面を見渡せる

初騎を風が包んだ

流石の初騎も驚きと感動を隠していない

「どうですか?
私のお気に入りの所なんですよ」

桜井は、微笑みながら初騎を見た

「あぁ良い所だな」

初騎も微かに笑った。

「初騎様が辛い時、悲しい時、私に言って下さい。」
桜井は言うと初騎に笑いかけた。

初騎は少し驚いた顔で桜井を見る



「貴方は一人じゃありません私がお守りします。」



桜井は、言うと笑いながら初騎の手を取った

初騎は何も言わず
前を向き景色を見た

それでも初騎は微笑んで居たのを桜井は覚えている。












「桜井さん」

蕾の呼ぶ声に桜井は『ハッ』としてバックミラーを見た

どうやら一人の世界に入っていたらしい。

「あっすみません」

桜井は慌てて謝る

「でも初騎君
桜井さんの事、本当に信じてるみたいだよ」

蕾は言うとニコッと笑った。

「えっ?」

桜井は、意味が解らなく聞き返す
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