いきば〜禁断の蕾〜(完結
何しろ自分の病室と初騎の病室
何処に行ってもあの先生だから

『先生』だけで大体伝わった。

だから名前を覚えて居なかったのだ。

「所で、見たところ酷い怪我だね。」

先生は言うと蕾の肩を触る

「取り敢えずレントゲン取って」

先生は言うと看護婦を見た

「はい」

看護婦は頷くと蕾をレントゲン室に運ぶ

「ちょと此処に寝て下さい」

言われて蕾はベットに上がり寝る。

直ぐに看護婦は

「はい、終了です」

と言って蕾を起き上がらせた。

少しドキドキしながら先生の所へ向かう。

看護婦は、先生にレントゲンを渡した。

先生はレントゲンを見る

「肩、脱臼してるね。
あと足も捻ってる。
所々打撲の後まで」

先生は、言うと蕾に包帯や色々な手当をしてくれた。

「治るまで絶対安静ですからね」

先生に念を押され

「分かりました」

蕾は、頷くとお礼を言って内科から出た



直ぐに初騎の病室に戻る

初騎の病室に入りベットまで行く

そこには桜井しか居なかった

「大丈夫ですか?」

心配そうに立ち上がる桜井

「うん、絶対安静だって」

蕾は苦笑いする。

「そうですか…」

桜井は顔を落とす
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