いきば〜禁断の蕾〜(完結
「初騎君は」

蕾は、気になって聞いてみる

「まだ帰って来ません。
仕方ない。
今日は帰りましょう」

桜井の言葉に蕾は時計を見る

確かにもう遅い

「そうだね」

蕾も仕方なく頷く

それを確かめて桜井は初騎の病室を出る

桜井の後を追う様に蕾も病室を出た

病院を出て車に乗る

「蕾様、今日は帰ったら直ぐにお休み下さい」

桜井は、運転しなから蕾に言う

「え?駄目だよ、仕事が…」

蕾は困った様に桜井を見る

「そんな怪我で何が出来るんですか」

桜井はバックミラーで蕾を見る

確かに
蕾は思いうつ向く

でも行かないと後が怖い…


「尚都様には、私から伝えておきます。」

桜井は、言うと念を押す様に蕾を見た

「いいですね」

少し強い口調で言う

「うん、分かった」

桜井さんが言ってくれるなら大丈夫かな

蕾は、そう思って頷く

「あと、部屋はちゃんと鍵掛けて下さいね」

強い口調で『鍵』を強調する桜井

「鍵ぐらい掛けるよ」

蕾は少し笑いながら言った

その言葉を聞いて安心する桜井

また、尚都が蕾様に変な事したら大変だ

そうなれば蕾様は、また初騎様に会いに行けなくなる
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