いきば〜禁断の蕾〜(完結
彼女の性格なら



『そんな事為なくていいよ』



と言われそうだかな。



取り敢えず守りやすい。


桜井は、自室に戻る前に尚都の所へ向かう。



コンコン


桜井は尚都の部屋の前に立ち扉をノックした

「誰?」

中からの声に

「運転手の桜井です」

名乗る桜井

「珍しいね」

言いながら扉を開ける尚都

「どうしたの?」

尚都は桜井にニコッと笑ってみせる。


悪魔の微笑みだな


桜井は、そう思いながらも営業スマイルで

「今日、蕾様が怪我されて
尚都様の部屋を掃除出来ない様子なので伝えに」

淡々とと喋り、尚都の様子を伺う

「えっ大変じゃ無いか!
様子を見に…」


行かせるものか


「いえ、結構です
蕾様は既にお休みですので」

桜井は尚都の言葉を遮り、営業スマイルで礼をし

尚都の返事を待たずに、その場を離れた。



自室に戻り着替えをする桜井

それから誰の足音にも気付けるようドアの前に座る

誰かに見られたら怪しい人だが


部屋の中だし問題無い


何も起こら無ければ幸いなのだが



深夜を回り


そうもいかないらしい。



誰かの足音が聞こえる。
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