いきば〜禁断の蕾〜(完結
もちろん昨日と同じ様に
部屋に鍵を掛け、寝ていろと注意をして。

それなら夕方ぐらいまでなら尚都は近づけ無い

いくら何でも人が通る中
無理矢理、蕾の部屋の鍵を開けようなど

出来ないはずだ









桜井は、病院に着くと直ぐに初騎の病室へ駆け込む

沢山あるベット

その中の初騎のベットに真っ直ぐ向かう

そこには、ちゃんと初騎が居た

安心する桜井

「気分は如何ですか」

優しい口調で尋ねる

「悪くは無い」

そっけ無く言う初騎


少し怒っているのか…


桜井は直ぐにその理由が分かった


だが黙って置こう


「何故、記憶が戻らない振りをなさるのです」

短刀直入に聞く桜井

初騎は桜井と顔を会わさず外を見る


「蕾には」

それだけ聞く

「まだ伝えて今せん」

桜井の言葉に
自分で聞いていおきながら驚く初騎

バッと桜井を見る

「ですが早く伝えたい
蕾様が可哀想です」

桜井は、続けて言うと初騎を切なそうに見た

うつ向く初騎



「言ったと思った」


呟く

「理由も分からないのに言えません」

優し言う桜井

「お前は優しいな」

初騎は、うつ向いたまま呟くと
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