いきば〜禁断の蕾〜(完結
思い出したんだ





自分の気持


切ない想い



全てを




だから言えない


彼女だけには




蕾をもう、苦しめたくない。




傷付けたく無い。


だから退院もしたく無い



蕾に会ったら


この気持を押さられないだろう。





記憶が戻った事を直ぐに言ってしまう。




そしたらまた蕾が苦しむ


自分も


苦しくなる。




だから





俺の気持は閉じ込めて置こうと決めたんだ。






初騎の頬をまた涙が伝った。

外に目を向ければ夕焼けはとても綺麗で

でも何処となく切なかった。



思い出す



あの日の記憶


自分が神宮家の本当の子供じゃ無い事を知らされた



あの日

沙紀から叫ばれた言葉



あの日、気付かなかったら


あの会話さえ聞かなかったら

一時でも蕾と幸せを感じ会えたのだろうか…





そういえば

自室に入ってからも聞こえていた沙紀の言葉

何だか気になる

思い出せそうで出せない。

今まで気にもしなかったのに…
















何故か夜が開けても悩みは解決せづ
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