いきば〜禁断の蕾〜(完結
「えっうん、やっぱり尚都君と初騎君は兄弟だなぁって」

蕾は言うとニコッと笑った

「似てるか?」

初騎は不思議に思い蕾を見る

「そっくりだよ」

更に笑う蕾

「何処が?」

初騎は軽く考えながら言う


俺はアイツみたいに蕾を無理矢理襲ったりしないし…


服の趣味だって違うだろうしなぁ


喋り方だって



部屋が似てるとか?



いや



アイツの部屋は散らかし放題だと聞いたことがある


何が似てるんだ


初騎は、分からず顔を横に傾けた

「分からない?
ヤキモチ焼きな所
あと強引なとことか」

蕾は、立ち上りながら言うと初騎を見た

「俺は強引じゃないだろ!?」

初騎は驚いた様に言うと蕾を見上げる

「あとハッキリしない所」

蕾は、言うと
笑いながら初騎の部屋の扉を開け
一瞬だけ彼を見ると逃げる様に部屋を出て行った


残された初騎

「俺…嫉妬深い上に強引
しかも優柔不断なのか?」

言われてみるとハッキリ違うと言えない自分に苦笑いしてしまう
初騎だった。














自室に戻った蕾は、メイド服のままベットに転がり込み布団に顔を埋めた。
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