いきば〜禁断の蕾〜(完結
「はぁー」

何故か溜め息をが出る。

でも、これは困って出た溜め息をではない

「嬉しかったなぁ」


恥ずかしくて


慌てて初騎君の部屋から飛び出して来たけど


まだ顔が熱い。



蕾は顔を横に向け
手に握り絞ていた彼から貰った携帯を見つめた。


画面を開け中を見る


操作方が分からない蕾は、あらゆるボタンを押しながら電話帳を探した。

「あった」

電話帳を見つけ呟く蕾

001番に初騎の名前があるだけなのに凄く幸せな気持になる。


『俺とお前だけの…』


初騎の言葉が蕾の頭の中で木霊する。



私と初騎君だけの…



その言葉が自分を凄く幸せな気持にさせた。


蕾の手は自然に初騎のメールアドレスを選択する。



でも決定は押さない



押せない…



「はぁ」

また蕾から溜め息が漏れる

今度は悪い意味で



「何で優しくするのぉ」



蕾は仰向けになり手を広げた



「諦められなくなるよぉ…」



いや




もう諦らめられる想いではないか



呟いた後にそう思い笑ってみる蕾



『酷いのはどっちだ』



また初騎の言葉が頭に響く
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