いきば〜禁断の蕾〜(完結
やっぱり一人になると蕾のことを考えてしまう。
仕方ないだろ
『兄妹だよ』
関係無いだろ
『これからは3人仲良し兄弟だね』
何故、蕾はそんな酷いことを言う
一度は一緒に逃げてくれたのに
蕾は何を考えてるんだ
初騎は不安になりうつ向く
「そんなに兄妹ということは大きなことか?」
大きな壁か?
初騎は呟く
少なくとも蕾には大きな壁なんだろうな
そして何をしても壊れ無い堅い壁
でも俺は蕾が好きだ
もう後戻り出来ない程に
苦しいくて辛い程に
君が好きなんだ
「はぁー」
初騎の部屋に重い溜め息が木霊した。
翌日
蕾は、学校に尚都から貰った携帯を持って行った。
「おはよう」
いつも通り先に来ていた秀哉と彩乃に挨拶する
「おはようございますわ蕾さん」
「おはよ」
二人とも蕾を見て挨拶を返した
「あのね、あのね!これ」
蕾は、少しテンパリながら尚都から貰った携帯を二人に見せる