いきば〜禁断の蕾〜(完結
神宮家まで戻ると蕾は
「じゃあ今日は尚都君の方だから」
と言い残し自室に戻った。
行かせたくないけど
引き留めたって行くんだろうし
「はぁ」
初騎は、溜め息を付きながら自分も部屋へと戻った。
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「俺から送るってのもな…」
大体送る用事が無いし
思った程、自分は蕾に好かれていないのだろうか…
不安になる。
「はぁ」
初騎は再び溜め息を付くとベットに転がりこんだ
尚都の部屋に行った蕾は、掃除を始めた。
「蕾はさぁ
やっぱり兄さんが好きなの?」
イキナリ蕾に問いかける尚都
「えっ?」
蕾は驚いて手を止めた
「うっうん…」
軽くうつ向く蕾
「ふううん…でも兄さんは蕾と兄妹なんだよ」
尚都は、言うと蕾を見つめて来る
何でイキナリこんな話しを…
蕾は、うつ向きながら腕を動かし
「分かってる…
だから諦めるよ」
重い口で答えた。
「諦められるの?」
尚都は、蕾から目線を外さずに言う
「うん…」
諦められるわけないよ
蕾は頷きながら今にも泣き出しそうになる
尚都君は何でこんな話しを…