いきば〜禁断の蕾〜(完結



神宮家まで戻ると蕾は

「じゃあ今日は尚都君の方だから」

と言い残し自室に戻った。


行かせたくないけど



引き留めたって行くんだろうし


「はぁ」

初騎は、溜め息を付きながら自分も部屋へと戻った。

携帯を見る

「俺から送るってのもな…」

大体送る用事が無いし


思った程、自分は蕾に好かれていないのだろうか…




不安になる。



「はぁ」

初騎は再び溜め息を付くとベットに転がりこんだ













尚都の部屋に行った蕾は、掃除を始めた。

「蕾はさぁ
やっぱり兄さんが好きなの?」

イキナリ蕾に問いかける尚都

「えっ?」

蕾は驚いて手を止めた

「うっうん…」

軽くうつ向く蕾

「ふううん…でも兄さんは蕾と兄妹なんだよ」

尚都は、言うと蕾を見つめて来る

何でイキナリこんな話しを…


蕾は、うつ向きながら腕を動かし

「分かってる…
だから諦めるよ」

重い口で答えた。

「諦められるの?」

尚都は、蕾から目線を外さずに言う

「うん…」



諦められるわけないよ



蕾は頷きながら今にも泣き出しそうになる



尚都君は何でこんな話しを…


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