いきば〜禁断の蕾〜(完結
「あの女に似すぎでムカつく」

昭一は、言うなり蕾の腕を一まとめに掴み上げ
空いた手で蕾の胸に触れた

「ヤァ!何を」

蕾は、驚きと嫌悪感に昭一を睨み上げる。

「何って?
分かんないか?」

イヤらしく笑う昭一

「つっ」

蕾は更に昭一を睨み上げた

「その目、あの女にソックリだな花帆に」

昭一は呟く



え?



花帆って




私のお母さん?

「だけど眉や口元は、お父さん
輝(あきら)にソックリだ」

昭一は、言うと蕾に顔を近付けた


「え?」


蕾は、昭一から出た名前につい声を上げた

「更にムカつく」

昭一は言うと蕾の唇に自分の唇を近付ける


その時



「蕾!」


バタンと言う大きな音と共に
初騎が蕾の部屋に飛び込んで来た

「初騎君!」


「初騎!」


蕾と昭一は同時に初騎を見た

「蕾!
昭一貴様ぁ」

初騎は、どう見ても昭一が蕾を襲っている光景に確信し
昭一に殴り掛った

「あれ?
お前ってこんな熱いヤツだったっけ?」

言いなながら紙一重で初騎の拳を避ける昭一

「うるっせー」

初騎は、怒鳴ると再び昭一に殴り掛った

昭一は、それも避けると
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