いきば〜禁断の蕾〜(完結
「え?
俺が何言いたかったか分かってたのか!」

顔を赤くして言う初騎に

「え?
本当にキスしてって言う積もりだったの!」

今更だが驚く蕾

「じゃ何でキスしたんだよ」

初騎は更に恥ずかしくなり顔を赤くした。

「だって、あんなの予想付くでしょ」

蕾は恥ずかしさを通り越して軽く怒っている。

「ったく
まぁ有難う。
てか先越されたみたいで嫌だな」

何だか矛盾したことを口走る初騎

「何?」

蕾は、そんな初騎の言葉に首を傾げた

「だから、その」

言葉を詰まらせる初騎

「何なの?」

蕾は軽くイラッとして聞く

「だから…
これやるよ」

初騎は、言うと
蕾の顔を見ずに、彼女の手の平に何かを置いた


「えっこれ」




指輪?




驚きの余り混乱する蕾


「蕾が俺の物だって証」


初騎は軽く微笑む

「じゃあ、はめてよ」

蕾は言うと初騎に指を突き出した。

「仕方ないなぁ」

初騎は指輪を蕾の指に通す

「仕方ないって何よ」

軽く怒る蕾

「ゴメンゴメン」

初騎は、アハハと笑いながら謝る

「もぉ
まぁ有難う嬉しいよ」

蕾は、言うと自分の指に通された綺麗な指輪に微笑んだ
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