いきば〜禁断の蕾〜(完結
「煩いねぇ!
お前の母と父を燃やす所だよ」

叔母は、フンと鼻を鳴らし冷たく言い放つ

「やだぁ!お父さんと、お母さん燃やさないでぇ」

蕾は、泣きながら叫んだ。

叔母は、そんな蕾を煩わしいそうな顔をしながら無視していた。












火葬場には直ぐに付いた。

蕾は、父と母を燃やさないで!と泣きわめいたが、誰も聞いてくれなかった。

何で母と父を燃やすのか蕾にはサッパリ分からなかった。


どうして?


悪い事なん何もてしてないのに…

どうして父と母は燃やされなきゃならないのだろう。

蕾は、その場に居るのが辛くなり部屋を飛び出した。

外にあったベンチに頭を付けて泣く

「どうした?」

イキナリ後ろから話かけられ、反射的に振り向いた。

見ると、同い年ぐらいでサラサラの黒い髪に、切長で綺麗な瞳のどこか冷たそうな男の子が立っていた。

「お父さんと、お母さんが燃やされちゃったの」

ぐしゃぐしゃに顔を崩して泣く蕾に男の子は

「死んじゃったんなら仕方ない」

慰める分けでもなく、当たり前のように言う

「死ぬて何?」

蕾は、その子に問いかけた。
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