いきば〜禁断の蕾〜(完結
「一緒に居たい…気持?」

何故か蕾の頭を初騎の顔がよぎった

秀哉は、肌色のクレヨンを手にする

蕾を描いていた。













「何なの!初騎さんたら」

かなり不機嫌に、廊下をドスドス歩いているのは
先程、初騎に置いて行かれた彩乃

「気に食わないですわ
あの一般人の子とは一緒に居られるのに
私を置いて行くなんて」

『あの一般人の子』とは、蕾の事である

「そうですよねぇ
初騎様ったら何考えてるのかしら」

「一般人が珍しいんじゃないかしら
その内飽きますわよ」

彩乃の取り巻き達は、蕾の悪口などを言って彼女をなだめる

「そうね、
あの一般人の子に解らせてあげましょう」

クスっ

小さく笑う彩乃

もはや幼稚園児の会話では無い

彩乃は、そのまま部屋に向かう

部屋の扉を開けて中を見ると

蕾は秀哉とお絵描きをしていた。

「まぁ、秀哉様にお絵描きなど女の子の遊びをさせるなんて」

「何処まで図々しいのかしら」

その光景は、更に女の子達ちの怒りに拍車をかけた

蕾に近づく女の子達

「蕾さん、ちょと良くて」

彩乃は、蕾を見下ろす
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