いきば〜禁断の蕾〜(完結

今更だが、佐藤と秀哉が駆け付けて来た所だった

「何も無かったの？」

息を切らせながら、心配そうに蕾を見る佐藤

「女子達に…」

「えっ何？
女の子達とお話してただけだよ」

説明しょうと、口を開けた尚都の言葉を遮り
ニコッと笑う蕾

尚都は、顔を歪め蕾を見る

「嘘だ」

秀哉は、蕾を軽く睨んだ

蕾を凄く心配していた秀哉は、蕾が何故嘘を付くのか分からない

「とにかく先生は部屋に戻って女の子達に確認してみるね」

言うと走って部屋に戻る佐藤

三人の間に沈黙が流れる

「あっ」

蕾は、沈黙を破る様に声を上げると尚都を見た

「尚都君どうして此処に来たの？」

気になって聞く

「あぁ蕾ちゃんに会いに来たんだ」

ニコッと笑う尚都

「本当？有難う」

素直に喜ぶ蕾

「賭けしてたのに負けちゃったなぁ」

尚都は、苦笑いをする

「賭け？」

蕾は、キョトンとして聞き返した

「何でも無い」

尚都は更に苦笑する

実は、半年の内に自分の部屋に蕾が来たら蕾は自分に気がある
と言う全く持って勝手な賭けをしていたのだ


だが
反対に今、蕾に会いに来たという事は…