いきば〜禁断の蕾〜(完結
「だから一般人の子が入るなんて、嫌だったのよ。
絶対虐められるから」

ふぅ、ため息を付く真奈美

「お前、もしかして初めっから分かってて…」

蕾が転園してきた時の、真奈美の言葉を思い出す佐藤

「当たり前じゃない」

頭を抱え込む真奈美

「どうしたら良いだろうか」

佐藤も考える

「まぁ、ほっとく事ね。
神宮蕾は其なりに強い子みたいだし何とかなるわよ」

珍しくニコッと笑う真奈美

「でも…」

心配そうな顔をする佐藤

「ほら、集まる時間よ」

真奈美は、佐藤の肩を叩いた

佐藤は心配だったが
真奈美に言われた通り、蕾に任せてみることにした。








「秀哉君、心配かけてゴメンね」

蕾は、尚都から秀哉の方に目線を移し謝った

秀哉は、自分の為に息を切らせ
走って先生を連れて来てくれたのだから

「お前、何で先生に本当の事を言わないんだ」

秀哉は、不機嫌に蕾を見る

「だって
告げ口みたいで嫌だし
女の子達が可哀想だよ」

蕾は、苦笑する

「お前なぁ」

頭を抱える秀哉

「もう…俺の隣から離れるな!」

心配そうに蕾を見る
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