いきば〜禁断の蕾〜(完結
真実と決意
月日は流れ
蕾が神宮家に来てから6年目の春
蕾は、今日
中学生になる
幼さは残しているものの、随分大人びてきた
長い黒髪は風に揺れ綺麗になびく
大きな黒い目は桜の木を見上げていた。
「何してんだよ蕾」
呼ばれて振り向く
「秀哉君」
見慣れた知り合いに声の主の名前を呼んだ
秀哉は息を切らせながら蕾の隣に立った
「早咲きみたいだね」
蕾は、再び桜の木を見上げて笑った。
「そんな事より、ほら入学式遅れるぞ」
秀哉は、苦笑して蕾の腕を引っ張り走りだした。
秀哉には、既に幼稚園の時の面影は残っていない
今では、ガッチリとした体になり
男らしくった。
髪は少し立てていて
目は昔より少し細くなったが
優しい瞳は変わらない。
坂を下り、慌てて校門をくぐる
同時にチャイムが鳴った
「ギリギリセーフだな」
秀哉は、息を切らせ蕾を見る。
「ゴメェン」
本当に悪く思っているのか解らない謝り方
秀哉は、顔をガクンと落として
直ぐに顔を上げると、再び蕾の腕を掴み走り出す
玄関に入ると慌て内履きに履き替え
教室まで階段を駆け上がった。
教室に駆け込んだと同時にチャイムが鳴る
蕾が神宮家に来てから6年目の春
蕾は、今日
中学生になる
幼さは残しているものの、随分大人びてきた
長い黒髪は風に揺れ綺麗になびく
大きな黒い目は桜の木を見上げていた。
「何してんだよ蕾」
呼ばれて振り向く
「秀哉君」
見慣れた知り合いに声の主の名前を呼んだ
秀哉は息を切らせながら蕾の隣に立った
「早咲きみたいだね」
蕾は、再び桜の木を見上げて笑った。
「そんな事より、ほら入学式遅れるぞ」
秀哉は、苦笑して蕾の腕を引っ張り走りだした。
秀哉には、既に幼稚園の時の面影は残っていない
今では、ガッチリとした体になり
男らしくった。
髪は少し立てていて
目は昔より少し細くなったが
優しい瞳は変わらない。
坂を下り、慌てて校門をくぐる
同時にチャイムが鳴った
「ギリギリセーフだな」
秀哉は、息を切らせ蕾を見る。
「ゴメェン」
本当に悪く思っているのか解らない謝り方
秀哉は、顔をガクンと落として
直ぐに顔を上げると、再び蕾の腕を掴み走り出す
玄関に入ると慌て内履きに履き替え
教室まで階段を駆け上がった。
教室に駆け込んだと同時にチャイムが鳴る