いきば〜禁断の蕾〜(完結
蕾は、男の子の後を追っ
た。

火葬場には行きたく無かったが

この男の子が一緒なら大丈夫

なんだかそんな気がした。











戻ると皆立ち上がっている
どうやら帰る所らしい

蕾は、叔母の所へ走って行った。

「アンタはあっちだよ」

叔母は、蕾を追い払う様に冷たく手であしらった。

「え?」

蕾は、疑問に思いながら叔母の目線を辿って見る


あっ!

さっきの男の子と知ら無いオジさんが目に入った。

「あの人がアンタを引き取ってくれるそうだよ。」

叔母は、『早くあっち行け』と言わんばかりに蕾を見た。

なぜ見ず知らずの人が私と住んでくれるのだろう

少し疑問に思いながらも、取り敢えず男の子とオジさんの元へ行くことにした。

「あっあの…」

蕾は、上目使いに話かける

「アンタが畑井蕾?」

オジさんは、見下ろす感じに聞いて来た。

畑井(はたい)は蕾の苗字だ。

「はい…」

恐々返事すると突然後ろから

「僕、神宮尚都(じんぐうたかつ)よろしくね」

可愛い男の子が顔を出した。


蕾より年下な感じだ

オジさんの陰に居たので気付かなかった。
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