いきば〜禁断の蕾〜(完結
彩乃は、思わず笑う

だが隣の列
斜め前の秀哉が不機嫌にこちらを睨んでいるのに気づき真顔に戻す

「ねぇ、秀哉さんて蕾さんの事が好きなんじゃなくて?」

蕾に耳打ちする

「え?そんなわけ無いよ」

何で?と笑う蕾

彩乃は
『この子、本当に鈍感なのね』
と頭を下げた。

そんな会話をしている内に、体育館前に着く


〔一年生の入場です〕

教師らしい人がマイクを使って言う

次々と体育館に一年生が入って行く

蕾も入った

思った以上の人に緊張すし

何とか自分の席まで行くと、そのまま座りそうになっる

「蕾さん!」

後から来た彩乃が慌て蕾の腕を引き、小声で注意してくれ助かった


『あっ、皆な席の前に来て号令が係るまで座れ無いんだった』と蕾は気づき
表情で彩乃にお礼を言う

〔以上125名です。
一年生は着席してください〕

やっと号令がかかり
蕾はフゥと溜め息を付きながら腰を下ろした。

それから長い事長い事

確かに伝統ある学校なのだが、必要以上に長い

流石にあくびが出てしまう


気になってチラっと初騎を見ると、やはり寝ているようだ

反対に秀哉は真面目に聞いていた。
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