いきば〜禁断の蕾〜(完結

どうして


「どうして？
だってあの人に愚痴られたりしたら困るじゃない。
これで顔も殴れるわね」

沙紀は、言うなり蕾の顔を殴り始めた


耶夜お姉様が私のせいで辞めさせられた…


蕾は、どうしたら良いか分からず
ただ困悪すし、目の前の暗闇は真っ白になっていた

涙が止めどなく流れ落ちる

「叔母様、どうして…
どうしてこんな酷い事」

呟く蕾

「酷い？どうして？
理由を教えてあげようか」

呟くと
蕾の耳に口を近づける沙紀




「アンタが
私の亭主と花帆の不倫で出来た子供だからだよ」





低く囁く

蕾は少しの間、内容が理解出来なかった。

蕾は、だだ頭を『絶望』と言う二文字がおおい尽くしていた。



お母さんが浮気んて…


蕾の目の前は、再び真っ暗闇に変わっていた


蕾は、もう沙紀から与えられる痛みなど感じては居ない。


ただ『絶望』と信じられ無い『事実』が蕾を内側から痛め衝け

壊していた。














やっと沙紀から解放された時
自分の体は青痣だらけになっていた

「誰かに言ったら…分かってるわね
明日も来なさいよ」

沙紀に言われ、蕾は頷き部屋を出た