いきば〜禁断の蕾〜(完結
トボトボとフラ付きながら歩く蕾
もう優しく慰めてくれる耶夜は居ない
沙紀には、きっと明日も虐めるられるのだろう
行きたくない
だが行かないなんて手段は其こそ無い
行かないければ
もっと酷い目に合う事は確実だ
蕾の居場所は、既に何処にも無くなっていた。
「あっ掃除しなきゃ」
蕾は、独り言の様に呟くとフラフラと掃除場所に向かった
。
窓を拭く為に雑巾を手に取る
電気は敢えて付けなかった。
万が一、人が通っても
自分の涙が気付かれないように…
たまたま月は雲に隠れている
当たりは真っ暗闇
たるで暗闇に飲み込まれている様だ
その暗闇の中
「どうした?電気も付けないで」
いきなり聞こえた声
蕾は、驚いて振り向いた
ちょうど月が雲を抜け
光が照らし出す
「初騎くん」
蕾は、目の前の者の名前を呼ぶ
「お前泣いて…」
蕾の潤んだ瞳を見て驚いた様に言うと
慌てた様に駆け寄る初騎
トッサに顔を反らす蕾
こんな顔
見られたくない
「初騎くんの言った通り…
落ち着くね」
無理矢理に陽気な声を出す蕾
「こっち向け」
それと対象的な初騎の冷たいが暗闇に響く
もう優しく慰めてくれる耶夜は居ない
沙紀には、きっと明日も虐めるられるのだろう
行きたくない
だが行かないなんて手段は其こそ無い
行かないければ
もっと酷い目に合う事は確実だ
蕾の居場所は、既に何処にも無くなっていた。
「あっ掃除しなきゃ」
蕾は、独り言の様に呟くとフラフラと掃除場所に向かった
。
窓を拭く為に雑巾を手に取る
電気は敢えて付けなかった。
万が一、人が通っても
自分の涙が気付かれないように…
たまたま月は雲に隠れている
当たりは真っ暗闇
たるで暗闇に飲み込まれている様だ
その暗闇の中
「どうした?電気も付けないで」
いきなり聞こえた声
蕾は、驚いて振り向いた
ちょうど月が雲を抜け
光が照らし出す
「初騎くん」
蕾は、目の前の者の名前を呼ぶ
「お前泣いて…」
蕾の潤んだ瞳を見て驚いた様に言うと
慌てた様に駆け寄る初騎
トッサに顔を反らす蕾
こんな顔
見られたくない
「初騎くんの言った通り…
落ち着くね」
無理矢理に陽気な声を出す蕾
「こっち向け」
それと対象的な初騎の冷たいが暗闇に響く