いきば〜禁断の蕾〜(完結
母軽く茶色ががった短い髪に、丸い大きな目が可愛らしい

「あっよろしく」

蕾は、少し驚きつつ頭を下げた。

「わぁ〜礼儀正しいんだね」

ニコッと笑う尚都

「そんなこと!」

蕾は、慌てて両手を振って否定する。

「可愛いなぁ。
あっ、あそこに居るのは僕のお兄さんで初騎(はつき)だよ」

尚都は可愛らしく笑いながら、あの男の子に目をやった。

あの男の子
初騎って言うんだぁ…

って可愛い!?

思わず蕾は顔を赤くした。
「おい、お前。勘違いするなよ
お前には家で働いて貰うからな!」

蕾を見下ろしながら冷たく言っうオジさん

「働く?」

蕾は、オジさんの言ってる意味が分からず聞き返した。

「お前の親父は俺の兄貴だった
頼まれたから仕方なく借金の保証人になってやってたんだ」

オジさんは、チッと舌打ちし蕾を睨んだ。

「お前の両親、借金返せねぇからってあの世に逃げやがって。
いい迷惑だぜ」

オジさんは顔を歪ませて言うと、そのまま蕾の横を通り過ぎ火葬場を出た。

父と母は逃げたの?

蕾は、ショックでその場を動けず固まった。
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