いきば〜禁断の蕾〜(完結
蕾は、思い切って切り出した

「彩乃…」

「蕾ごめんね」

だが先に切り出したのは彩乃だった

拍子抜けの蕾

彩乃をただ見つめた

「蕾さんが言いたくないなら仕方ありませんわ」

いつもの口調に戻し苦笑いをする彩乃

「ごめん」

蕾は、やはり謝るしか出来なかった

「もう、謝り過ぎですわ」

肩を叩く彩乃

仲直り出来たんだよね

蕾は、確かめる様に彩乃を見上げた

見つめて来る目、表情、いつもの彩乃だった


蕾は嬉しくなり微笑み

「有難う」

お礼を言う

「そこの二人!煩い」

先生に注意され

蕾と彩乃は顔を見合わせ笑った。



蕾は、少し光が差し込んだ気がした












「なんですてぇ!?告られたぁ?」

移動教室から帰って来た教室で声を上げる彩乃

普段大きな声を上げない彩乃の叫び声にみんなが振り向く

「声が大きいよ」

小声で注意する蕾

「あっすみませんわ
で秀哉に告白されたと言うのは」

慌てて小声にする彩乃
蕾は、先程の事を話した

「まぁだがら遅れましたのね」

苦笑する彩乃
蕾は頷く

「で?
どうなさるお積もり」

彩乃は、蕾を見る
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