いきば〜禁断の蕾〜(完結
尚都は、イキナリ蕾の手を掴むと
強く引っ張り自分の胸元へと倒れ込ませた

「尚都くん!?いきなり何を」

蕾は、慌てて起き上がっる



「君は僕の物だ」


尚都は、そういうと無理矢理蕾の唇を奪う

「うっ」

蕾は、苦しそうに顔を歪めた

唇は直ぐに離れた
が、蕾の息は既に上がっていた。



「君は僕の物だ」




今度は、言い聞かせる様に命令口調に言う尚都

蕾の返事は決まっていた。





「はい」


蕾は頷く

「よし、良い子だ」

ニコッと笑うと、蕾の手を離す尚都

「あっあのじゃあ窓拭きするね」

慌てて立ち上がる蕾

「いいよ今日はゆっくり休みな」

尚都は、蕾を見上げてニコッと微笑む

「えっでも」

蕾は戸惑った

「いいから休みな」

尚都は、優しく言うと蕾を廊下まで送り出した。

「また明日ね」

尚都は、蕾に手を振った

「また明日」

蕾も手を振ると顔を下げ走り自室へ戻った



乱暴に扉を開けると勢い良く閉め

自分のベットに倒れ込む



いつの間にか
目から涙が溢れ出していた。


尚都に唇を奪われた事を思い出す度にに締め付けられる心
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