いきば〜禁断の蕾〜(完結
思い出さない様にしょうにも思い出してしまう。

そして交互に初騎の顔が頭をよぎった

蕾は、いつの間にか

そのまま泣き寝入りしていた。













目を開けると朝




こうして日曜を迎えた訳である。

何故こうも次から次へと難題が降り注ぐのか

秀哉の事といい

初騎の事といい

尚都の事といい


蕾は、頭を抱えた

取り敢えず起き上がり、メイド服に着替えると
部屋出ようと扉を開けた

尚都の部屋へ行かなければ

丁度部屋を出た時だった

「蕾」

声がして振り向く
誰だか分かっていた。

「初騎くん?どうしたの」

蕾が会いたいとも
会いたく無いとも、思っていた人だ

だが会ってしまえば嬉しい

「今日、何時に出る」

初騎は、お茶会の事を聞いて来た
そう言えば言って無かった

「お昼過ぎになると思う、13時に間に合う様にするよ」

蕾は、ニコッと笑った
初騎に笑いかけるのは久しぶりである

「分かった」

初騎は、蕾を見ながら相変わらずの口調で言った

「じゃあ私、仕事に行くね」

蕾は、少し顔を下げて尚都の部屋の方へ歩き始めた

立ち止まっている初騎を通り過ぎ様としたその時
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