いきば〜禁断の蕾〜(完結
「あの、来る時間悪かったですよね
すみません」

謝る蕾

「まぁ少し悪かったですけど
お嬢様、喜んでいたし大丈夫ですよ」

ニコッと笑うメイドさん

それからメイドさんは蕾に着物を着付け、化粧して髪を結ってくれた

「はい、出来た」

言われて鏡を見る

「へ、変じゃ無いですか?」

振り向きメイドを見る蕾

「あら失礼ね
私、結構自信あるんだけど」

軽く顔を膨らますメイドさん

「あっいえ違うんです」

慌てて否定する蕾

「分かってるわ、可愛いわよ」

メイドさんは、ニコッと笑う
蕾は、少し耶夜を思い出した。

「蕾さん、終わった?」

いきなり扉を開けて入って来る彩乃

さっきはよく見られ無くて気付かなかったが

彩乃は、赤に桜の花が描かれている綺麗な着物に
髪は横で縛り花の簪で止めていた。

「わぁ彩乃可愛い」

蕾は、彩乃を見て目を輝かせた

「何言ってますの、貴女の方が可愛くてよ」

彩乃は、ニコッと笑うと蕾を引っ張り部屋を出た

「あっ有難うございました」

蕾は、メイドにお礼を言う

「行ってらっしゃい」

メイドは、手を振って蕾を見送った。




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