いきば〜禁断の蕾〜(完結
彩乃に知られてしまった
嫌われたかもしれない
何より初騎に知られてしまった。
初騎は、どっちにしろ好きになってはいけない相手だった
でも好きになってしまった
だからせめて嫌われたく無かったのに
これで完璧に嫌われただろう
蕾は、我に返りみんなを見渡した
鋭く睨み続けている彩乃の母
ただ困悪し、自分を見つめる彩乃
初騎を見ようとしたが、怖くて見られ無かった
蕾は、隠すように頭を下げ彩乃の家を走り出た
「蕾さん」
後ろから彩乃の呼ぶ声が聞こえたが
振り向くわけには行かない
涙を隠しながら道路を走る蕾
道を歩く人は、全員と言っていい程蕾を見ていた
理由は
「馬鹿だ私着替えず出てきちゃた」
気づき、道ばたに立ち止まる蕾
このままじゃ帰れない
だか、彩乃の家にも戻れない
どうしょう
蕾は、目立たないように
近くの壁にもたれかかり
あたかも誰かを待っている様に装った
まぁ誰を待っているのか考え物だが、取り敢えずその場凌ぎにはなるだろう
その時
「蕾」
初騎の声
蕾は、慌て体ごと壁に向け顔を隠した。
嫌われたかもしれない
何より初騎に知られてしまった。
初騎は、どっちにしろ好きになってはいけない相手だった
でも好きになってしまった
だからせめて嫌われたく無かったのに
これで完璧に嫌われただろう
蕾は、我に返りみんなを見渡した
鋭く睨み続けている彩乃の母
ただ困悪し、自分を見つめる彩乃
初騎を見ようとしたが、怖くて見られ無かった
蕾は、隠すように頭を下げ彩乃の家を走り出た
「蕾さん」
後ろから彩乃の呼ぶ声が聞こえたが
振り向くわけには行かない
涙を隠しながら道路を走る蕾
道を歩く人は、全員と言っていい程蕾を見ていた
理由は
「馬鹿だ私着替えず出てきちゃた」
気づき、道ばたに立ち止まる蕾
このままじゃ帰れない
だか、彩乃の家にも戻れない
どうしょう
蕾は、目立たないように
近くの壁にもたれかかり
あたかも誰かを待っている様に装った
まぁ誰を待っているのか考え物だが、取り敢えずその場凌ぎにはなるだろう
その時
「蕾」
初騎の声
蕾は、慌て体ごと壁に向け顔を隠した。