一生に二度の初恋を『あなたへ』
普通の家では滅多にない、お母さんもお父さんもいない休日。
羨ましいなんて前誰かに言われたけれど、わたしにとっては家族で過ごせる休日の方が羨ましい。
やっぱり、家に一人はは広いよね……。
物が必要最低限しかないわたしの家は殺風景で、お母さんが働き始めてからの休日はいつもそう感じる。
お母さんは今スーパーのパートをやってるらしく土曜日も日曜日も特に関係がないらしいから。
それにわたしが部活にも入ってないからなおさらか。
ーー良い大学に入ってお母さんの負担を軽くしたい。
綺麗事にしか聞こえないかもしれないけど、わたしは本気でそう思ってる。
自立して今までかけてきた沢山の迷惑の分、お母さん支えたいという思いはお母さんとお父さんが離婚したときからずっと。
迷惑……わたしはあのときにもう一生分かけたから――お母さんには自由になってもらいたいんだ。