Short Funny
「この公園にかい?」


少年は溜め息混じりに頷いた後、


「もう、そろそろ惚けるのはいいよ。僕の姿が見えるってことは、おじさん、協会関係者でしょう?」

話はなかなか上手く出来てたけどね、大根だな。大根役者。



…やっぱりだ。


やはり立ち去るべきだったのだ。


私はいつタブーに触れたのだろう。


いつの間にか私は怒られているじゃないか。


理解して貰おうとは思ってなかったが、私が少年の言うことを理解出来ない。


私は足早にその場を去ろうとした。



「あっ、だめだよ。ちゃんと見破ったんだから、僕の大好物奢ってもらわないと」


…次を最後の返答にしよう…。



「君の大好物って?」


少年は初めて驚きの表情を見せた。


「なんで知らないのさ」



私は更に怒られた。
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