Short Funny
「僕らタイムキーパーは未来に影響がある場合に限り、関与しても良いことになってる」


だけどね、


たまに悪戯しちゃうんだ。


たこ焼き食べてて、あれ?少なくなってないかって思う時ない?


あれね、僕の仕業。

一個か二個だけ失敬しちゃうんだ。


少年が笑う。



「ところで、私の話は理解して貰えたのかな?」



「ああ、そうだったね。内容は理解したよ。ただ、時空を移動する僕は今現在、エネルギー体みたいなものなんだ。おじさんが何故、僕が見えるのかが疑問なんだ」


少年が唸る。


「考えられるのは一つだね。おじさんが時空犯罪者か、またはそれに巻き込まれてる」


「私は会社を辞めることになる、ただの犠牲者だよ」



「…そうだね。僕は調べに戻るよ。おじさん、またここで会える?」


私は深い溜め息をついてから目を閉じた。


「暫くは、公園で過ごすつもりだから」

私は目を開き、そう答えたが、既に少年の姿は消えていた。
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