少しの後悔と少しの希望

あの日から私は翼とよく話すようになった。

私はまた緊張してあまりうまく話せないけど…


それが10月15日のこと。



そしてそれから10日後の25日。


「ねぇ…なの…私…しにそう…」

突然あこが言い出した。
私は飲んでいたいちごミルクを吹き出しそうになった。

「え?!しにそう?!どうしたの?!」

あこの口から出されたしにそう…の言葉に過剰に反応してしまった。

「うん…なんかね…陸のことを考えると胸がぎゅ〜ってなって苦しいの…。」

陸…?あぁ…矢方ね…


「それ、恋でしょ」

私が口を開いた瞬間、私でもあこでもない声が聞こえた。

「あっ…あおいちゃん…」

彼女は 武野 碧(たけの あおい)

女子なのに気が強く、女子からの人気が高い女の子。

「あんたは陸に恋してんの。わかる?」

ちょっと説教気味にあこに言った。

「これが恋なの…?陸に…?」
「そ。陸のことばっか考えてる?」
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