少しの後悔と少しの希望
「べ、別に…なにも」
翼がいると平常心を保つのが大変…
「あのさ。菜花って好きな人いる…?」
え?
これってどうしたらいいんだろう…いるって言うべきなの?
「いるの?」
翼が私を急かして来る
もう…どうにでもなれ…!!
「私…!翼のことが……
「待って。」
待って?待ってって何?
せっかく言おうとしたのに…もう言葉が出ようとしてたのに。
どうして止めるの?
怖い、怖いよ…
「菜花。1回しか俺は言わないからよく聞いて。
俺、菜花のことが大好きです。俺と付き合ってください」
翼の一言で私の目から涙があふれでた。
翼が、大好きな人が私のことを、好き。
けど、もし夢だったら?
ううん。夢でもいい。
夢だったとしてもこんな嬉しいことがあるんだもん。