少しの後悔と少しの希望
少しの後悔
あっという間に放課後。
あこ達はちゃんと来てくれた。
今日は、絶対にちゃんと言わなきゃ。
「あこ。こないだはキツく言ってごめん。色んな気持ちが溢れてきて…私、どうしたらいいかわかんなくなって、あこ達にキツく当たった…本当にごめん…翼とは…別れたの。こんなこと私が言うのはおかしいかもしれない。だけど、もう一度、あこ達と楽しく過ごしたい。」
「菜花…」
「…なの……あここそ…ごめんね…あこね、なのが羨ましかったんだと思う…可愛くて…なんでもできて…つーくんとも付き合ってすごく…すっごくたのしそうだったから…なんであんなに笑って生きていけるのかあこはわからなかったの…だ、から…だから……本当に、本当、にご、ごめん…ね。あこも…また皆で遊んだりしたい……戻ろう…?」
あこは泣きながら、けど確かに話してくれた。
私なんか羨ましくない。私は愛されてなかったから。あこ達に出会って愛を知って。
幸せだった。いや、幸せだ。
「ありがとう…あこ…」
私はあこを思いっきり抱きしめた。
「よっしゃ。じゃあゲーセンいこーぜー!」