陽の当たる場所
第三章

穂花は高校に行きながらバイトをしているらしい。

規律違反らしく同じ高校のやつに見つからないこの場所を選んだらしい。

そのおかげで俺と一緒になったわけだ。


穂花はずっと変わらずに優しい。


高校をやめた理由もなんとなく察しているのか聞かない。

俺が聞くなオーラを出しているのかもしれないのだが。


「ねぇ、知ってる?山口君!」


「えっと…有馬さん…、何をですか?」


やっと名前を覚え始めた頃だ。


有馬 菜月さん。

穂花よりもずっと前からいる人。

噂話が大好きらしい。


< 16 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop